最近原付スクーターの最高速が落ちてきた、また加速が遅いという場合は、ウエイトローラーを交換することで本来の性能を取り戻すことができます。
難易度はそんなに高くないので、自分で挑戦してみるといいですよ。
ここではレッツ2のウエイトローラーの交換方法を紹介しますが、原付スクーターはほとんど同じ構造なので、他の車種でも参考になると思いますので参考にしてみて下さい。
ウエイトローラーが摩耗するとどうなる?
ウエイトローラーが摩耗すると、適切な変速ができないので、加速が遅い、最高速が遅いといった症状が出ます。
原付スクーターで最高速が50km/hも出ないなら、ウエイトローラーの摩耗が原因の可能性大です。
おすすめのウエイトローラー
ウエイトローラーは駆動系にとってかなり重要な部品ですが、過酷な状況で使用されるため耐久性がありません。
安い粗悪なローラーだとすぐに摩耗したり、割れたりすることがあるので、信頼のおけるメーカーのものを選んだほうがいいです。
僕は依然激安ウエイトローラーを使用していてとんでもない目にあいました。
このせいでエンジンオーバーホールするハメになったんですが、そのときのことはまた記事にしたいと思います。
お勧めはNTB製のウエイトローラーです。
非常に優れた耐熱性と耐摩耗性に優れています。
使用する工具
使用する工具は特殊なものは必要ありません。
下の写真の工具で十分です。
100均の工具にソケットレンチセットがありますが、使用するのは8、10、17㎜だけです。
あと六角レンチセットも必要です。
ほとんど100均で手に入りますが、17㎜のソケットは100均にはありません。
17㎜のソケットだけ単品で購入する手もありますが、自分で整備していくなら10㎜~22㎜までのソケットレンチセットは持っておいた方がいいです。
ウエイトローラーの交換方法
それではウエイトローラーの交換方法を紹介したいと思います。
まずキックレバーを取り外します。
ボルトは10㎜になります。
次にエアクリーナーを固定している10㎜のボルト2本を取り外し、クランクケースカバーを留めている8㎜のボルト5本を取り外します。
上の矢印の2本のボルトは関係ないように見えますが、エアクリーナーがクランクケースカバーを押さえるように留めてあるので、取り外さないとクランクケースカバーは外すことができません。
クランクケースカバーを外したら、次はキックカバーを取り外します。
下の写真では10㎜のボルトになっていますが、本来はプラスのネジで留めてあります。
ここのネジは結構固く締められているので、しっかりと押さえつけながら緩めるようにしないと舐めてしまうので注意!
インパクトドライバーがあれば簡単です。
僕は以前取り外すときにネジの頭を舐めたので10㎜のボルトに交換しました。
もし取り外すことがあれば、10㎜のボルトに交換することを強くお勧めします。
楽に外せるので。
キックカバーを取り外したら、今度はドライブフェイスを取り外します。
写真のように六角レンチをギアに噛ませてドライブフェイスを固定し、中心の17㎜のナットを緩めて取り外します。
専用の工具もありますが、ギアに噛ませてドライブフェイスが動かないように固定するだけなので、六角レンチなどで代用しても取り外せます。
ドライブフェイスを取り外したらドライブベルトを外してプーリーを引き出します。
プーリーを取り出したらプラスのネジを外してカバーを外します。
このプラスのネジも固いので、しっかり押さえつけながら緩めないと舐めるので注意!
カバーを外すとランププレートが取り外せます。
ウエイトローラーを取り出してみると結構摩耗してますね~
レッツ2はプーリーにはローラーを入れる溝が6個あるんですが、コスト削減のためローラーは3個しか入っていません。
※年式によっては6個入っているモデルもあります。
今回使用するウエイトローラーは、バイクパーツセンターで購入した激安ウエイトローラーです。
お勧めのウエイトローラーでNTB製のウエイトローラーを紹介しておいてなぜ?と思うかもしれませんが、激安だったのでまとめ買いしていたんですよ!
ハッキリ言って耐久性は全然ダメです。
でも使わないともったいないので使います!
あとレッツ2のウエイトローラー総重量は42ℊになります。
これも年式によって異なるので、そのことについては下の記事にまとめてあるので参考にして下さい。
それからウエイトローラーをプーリーに挿入するときは向きに注意が必要です!
下の写真は今回交換するウエイトローラーの向きですが、メーカーによって違うので説明書を確認してください。
分からない場合はプーリーの回転方向に対して、ローラーの耐久性のありそうな方を選べばよいと思います。
プーリーの回転方向は反時計回りです。
まぁ間違えて取り付けてもそんなに影響はないような気がするけど。
あっ!
ウエイトローラーには薄くグリスを塗った方が、耐久性が上がるらしいです。
まぁこれもあまり意味はないと思うけどね~
以前確認のため数日後に、プーリーを取り外してウエイトローラーを確認してみたら、グリスは完全に乾いていたので。
今まで何種類かウエイトローラーを買ったけど、グリスを塗るように指示してあるのは見たことがない。
まぁ気分の問題ですかね~
あとグリスの塗りすぎは、プーリの外にグリスが飛び散って、ベルトが滑る原因になるので、薄く塗るようにします。
あとは逆の手順で組んでいけば完成です。
まとめ
ウエイトローラーの交換は、バイク屋に頼むと結構な工賃を取られるし、また部品自体もネットで購入するより高いです。
原付スクーターは駆動系のへたりが早いので、自分で交換できるようになるとかなり節約になりますよ。
工具代の元もすぐに取り戻すことができるので、ぜひこの記事を参考にして挑戦してみてください。
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