2ストバイクでエンジンが吹けなくなり加速が悪くなった、最高速が遅くなったという場合、マフラー詰りを起こしている可能性があります。
もちろんこれらの原因はウエイトローラーやドライブベルトなどの駆動系が原因のこともありますが、今回はマフラー詰りが原因の場合を想定して紹介します。
マフラー詰りの原因
安い2サイクルオイルを使う
2サイクルエンジンはガソリンとオイルを混ぜて燃焼させて走行します。
そのためどうしても燃えカスがマフラー内に溜まるんですが、これは2ストの構造上しかたがありません。
純正オイルやブランド物のオイルならそれほど問題ないんですが、ノーブランドの安物オイルだと不純物が多く、燃えカスがカーボンとして残りやすい為、マフラーの早期詰りの原因になります。
2サイクルオイルなんてどれを選んでも大差ないと安いものを買いがちですが、
安いものにはそれなりの理由があるということ。
いくら商品のパッケージに煙の少ない、カーボンが溜まりにくいと記載されていても信用してはダメです。(それは一体どの商品と比べてのことなのかってこと)
僕の経験上、安物の2サイクルオイルを使用していた時は1年ぐらいでマフラー詰りを起こしました。
そのときにバイク屋に安物オイルはやめた方がいいと言われ、現在は純正オイルかカストロールの部分合成油を使用しています。
それでもマフラー詰りを起こしましたが、8年以上もったので十分でしょう。
因みにクロネコメール便と新聞配達で毎日走っています。
高回転までエンジンを回さない
エンジンを高回転まで回さずにいつも低回転で走行しているとカーボンが溜まりやすくなります。
2ストは暖機運転無しで隙あればスロットル全開!って捕まらない程度に。
エンジンを全然回さない人のマフラーは、排気口からベトベトのオイルが滲んでいますが、僕の場合は常に全開で走行していたのでカラッカラに乾いていました。
普段エンジンを回さない人でもたまには高回転まで回すようにした方がいいです。
蜂がマフラー内に巣を作っている
これもたまにあることですが、っていうかよく聞くけど、屋外に長期間バイクを放置していた場合、マフラー内に蜂が巣を作っていることがあります。
それでマフラー詰りを起こすことがあるらしいけど、この場合エンジンをかけた瞬間、蜂が大量に飛び出してすぐにわかると思う。
この場合はマフラー交換しかないでしょう。
混合比が狂っている
これは自分で弄らない限り混合比が狂うことはほとんどありませんが、何かの拍子に狂うことが稀にあるそうです。
例えば燃料フィルターやキャブが詰まって混合比が狂うとかかな?あとオイルポンプの詰りも。
まぁここら辺は定期的なメンテナンスしか解決策はないでしょう。
滅多に詰まることは無いと思うけど。
マフラー詰りを直す方法
マフラーを焼く
マフラーを車体から取り外し、燃焼室側と排気側からガスバーナーでマフラー内のカーボンを焼く方法があります。
ある程度白煙が出なくなるまでガスバーナーでマフラー内を焼きます。
カーボンを焼き切るには白煙が大量に出るので、近所の迷惑にならないように人気のない広い安全な場所でやる必要があります。
一斗缶などに放り込んで焚火で焼く方法は長時間かかるので、ガスバーナーを使用するほうが早く確実にカーボンを焼き切ることができるのでお勧めです。
専用洗浄剤でマフラー内を洗浄する
ホームセンターで家庭の排水官の詰まりをキレイにするパイプユニッシュというものが売られています。
このパイプユニッシュをマフラー内に満たしてキレイにするわけですが、これってホントに効果があるのか?
マフラー詰りで検索するとパイプユニッシュが効果があるという意見が多いけど、ほとんど効果がないという意見もある。
そこで効果がないという人の根拠を見ると、そもそもパイプユニッシュは髪の毛などのたんぱく質を溶かす成分でできていて、カーボンを溶かす効果はないということ。
確かに俺もそう思う。
マフラー出口にこびり付いたカーボンはかなり硬くてカッチコッチです。
これが溶けるとは考えにくい。
表面だけが溶けて黒い液体が出てくるから、マフラー内のカーボンがキレイになったような気がするだけだと思う。
なのでパイプユニッシュは却下。
いらん時間とお金の無駄です。
2ストマフラーを洗浄するならサンエスK-1が絶対おすすめです!
サンエスK-1はマフラー内やエンジンのカーボンやスラッジを強力に分解洗浄する商品で、僕も試したことがありますが効果は絶大です。
価格も送料込みで1,000円ちょっとなので、効果があるかわからんパイプユニッシュを使うよりもサンエスK-1を使うほうが絶対いいです。
マフラーを新品に交換する
2マフラーは消耗品と割り切って新品に交換するのが一番確実です。
2サイクルのスクーターなら安いものなら3000円台からあるので、お金に余裕があるなら新品に交換がお勧めです。
マフラーなんてボルト4本で固定されているだけなので簡単に自分で交換できますよ。
デメリットといえば交換したマフラーの処分方法。
自治体によって違うかもしれませんが、マフラーは燃えないゴミに出すことはできません。
産業廃棄物業者や鉄くず回収業者に自分で持ち込んで処分する必要があります。
まちがっても山に捨てたり埋めたりしないように!
ヤフオクやメルカリで売るという手もあるので、一応出品してみるのもいいかもしれません。
まとめ
2ストはオイルを燃焼しながら走っているので、マフラー内にカーボンが溜まっていくのは2サイクルエンジンの構造上避けられないです。
マフラー詰りを少しでも遅らせるためには基本的に純正オイルを使用続けるのがお勧めです。
どれぐらいでマフラー詰りを起こすのかはその人の使い方や環境で変わるので、2ストマフラーは消耗品と割り切って定期的に新品に交換するのが一番かもしれません。