嫁さんのモビリオがラジエーターのアッパータンクから冷却水漏れをおこしたので自分でラジエーターを交換しました。
素人による初めてのラジエーター交換作業なので色々ありましたが、悪戦苦闘しながらなんとか無事に交換することができたました。
交換手順や気をつける点など紹介しますので、DIYに挑戦しようと思っている人は参考にしてみてください。
ラジエーター交換費用
ラジエーター交換を業者に頼んだ場合の費用は、工賃がだいたい1万〜1万5千円ぐらいが相場になります。
それにラジエーター本体+冷却水がプラスされます。
作業時間は2時間〜3時間ぐらいかかりますが、車種によってラジエーター本体を簡単に取外せるかどうかでかなり変わります。
時間がかかれば当然料金も高くなります。
参考までに車種別の費用を下に載せておきます。
ダイハツ タント 49500円作業3時間
スズキ エブリィ 30000円作業2時間
トヨタ アルテッツァ 39000円
三菱デリカD5 52800円
日産セレナ 67825円3時間
日産 エキスパート 51840円2時間
車種が同じでも業者によって価格は変わりますので参考までに。
あと純正品を使うか社外品を使うかによっても価格は変わりますが、社外品でも純正品と遜色ない品質で価格は安いので断然社外品がおススメです。
費用は一般的にディーラーは高い傾向にありますね~
それからネットで検索するとオートバックス工賃いくらってでてくるけど、オートバックスでラジエーター交換なんてしてくれるの?
してくれんでしょう?仮に修理を承っても外注に出して手数料とられるだけだよ。
交換費用が一番安いのは町の修理工が安いですよ。
まぁ一番安いのは自分で交換だけどね。
という訳で今回ラジエーター交換に挑戦することにしました。
アッパータンクがひび割れて冷却水が漏れてスポンジがビショビショです。
たったこれだけのヒビでもエンジンかけて圧がかかると冷却水が漏れてきます。
ラジエーター交換手順
冷却水を抜く
まずラジエーター本体下の排水コックを緩めて冷却水を抜きます。
僕は少しでもコストを抑えるために洗面器に溜めて再利用します。
排水コックだけ緩めてもチョロチョロしか抜けなかったんですが、ラジエーターキャップを緩めるとドボドボ抜けました。
ラジエーター交換に繋がるホース類、コネクターを取り外す
冷却水が全て抜けたらラジエーターのアッパーホースとロアホースを取り外します。
ホースバンドをプライヤーで挟んでずらしホースをこじって外すんですが、コレがなかなか外れん!
古い車種なのでホースが固着して全く歯が立たん!うおぉ~~~だれかボブ・サップ呼んで来い!(笑)
いや冗談抜きでこれがマジで抜けんのですわ。
アッパーホースはなんとか抜けたけど、ロアホースが作業スペースが狭くて力を掛けることができんのですよ。(だれか朝青龍呼んでこいや!)
なのでエンジン側のホースを外すことにしました。
エアークリーナーボックスを取り外すとかなり作業スペースが確保できるので、マイナスドライバーを挿し込んでその隙間から潤滑剤を吹きかけたら楽に抜けました。
最悪もうホースをぶった切るしかないかと思ったわ。
無理してホースをこじって亀裂が入ったら大変だからね。
マイナスドライバーと潤滑剤は結構おススメです。
次にATFホースを取り外します。
オートマフルード(ATF)もラジエーターのロアタンクで冷却しているので、オートマ車はロアタンクと繋がっています。(MT車は関係ないのでこの工程は必要ありません。)
ATFホースは細いので割と簡単に取り外すことができましたが、外した瞬間にATFが漏れてくるので栓をして止める必要があります。
僕の場合は使い古しのプラグで栓をしておきました。
ちょうど良いものがなければ最悪ラップと輪ゴムでも大丈夫だと思います。
圧がかかっているわけではないので勢いよく漏れるわけではないし、少しぐらい漏れても補充するほどでもありませんでしたが、一応あとでATFの量はレベルゲージで確認しといたほうがいいです。
次に電動ファンに繋がるコネクターを取り外します。
モビリオはファンが2個ついていますが、車種によって1個の場合もあると思います。
ラジエーターに繋がるものをすべて取り外したらコアサポートを取り外します。
これでようやくラジエーター本体を取り外すことができます。
ラジエーター本体は車体にボルトで取り付けられているわけではなく、台座にハメてコアサポートで押さえて固定されているだけなので引き抜くだけで取り外せます。
ラジエーター本体の下側にATFホース2箇所と排水コック、冷却水ロアホースと上側に冷却水アッパーホースがつながっています。
ラジエーター取り付け
ファンは新しいラジエーターに付け替えるんですがここで問題が!
なんとファンが壊れとるじゃないかΣ(゚Д゚)
ファンの中心のボルトを止めるところがキレイに割れてまん丸い穴が空いとる…。
これっていつからだ?
しょうがないのでヤフオクで中古のファンを落札しました。
今回取り付けるのは社外新品のアイシートレーディング(株)のラジエーターになります。
僕が検索した限りではアイシートレーディング(株)のラジエーターが一番安かったです。
その理由は商品が届いてわかったんですが、このショップのラジエーターはラジエーター本体だけで付属品は排水コックだけでした。
ATFホースをつなげるパイプは付属してないので交換するラジエーターから移植する必要があります。といっても難しいことは何もないけどね。
10㎜のメガネレンチで緩めて取り外し、同じ向きに取り付けるだけです。
それにどうせダメになったラジエーターは廃棄するので全く問題ありません。
あとホースを取り付けるときは潤滑剤を塗布したほうが楽にハメることができます。
ファンとラジエーターキャップに繋がるホースを取り付ければあとは車体に取り付けます。
作業中にラジエーターのフィンに当たってしまって曲がってしまいました(‘Д’)
ああっ~!せっかくの新品が~
ちょっと当たっただけでフィンは曲がるので注意が必要です。あとでマイナスドライバーで直しときましたけどね。いらん手間ですわ。
新品のラジエーターを装着したところ。
外した逆の手順でホース類、コネクターをハメたら冷却水をラジエーターに注入していきます。
冷却水の注入とエア抜き
しっかりホース類がはまっているのを確認したら冷却水をラジエーターに注入していきます。
ゆっくり少しずつ注入したほうが空気が入りにくいような気がします。
ラジエーターとリザーブタンクに規定量補充したら、ラジエーターキャップはせずにエンジンをかけます。
このときにラジエーターのアッパーホースを手で揉むことである程度エアーが抜けます。
サーモスタットが開くまでアイドリングさせるんですが、早く温度を上昇させるためにスロットルバルブを開いてアイドリング回転数を上げます。(3000回転ぐらい)
水温が上昇してくるとブクブクと泡がでてくるんですが、適度にエンジンを吹かすことでボコボコ泡がでてきます。
エアーが抜けてくると当然その分クーラント液の水位が下がってくるので常時継ぎ足します。
そのままアイドリング回転数をキープしたままエアーが出てこなくなったら、ファンが回転するのを確認して終了。
今の時期は10月初めで気温は27度ぐらいだったので30分ぐらいかかりましたが、冬場ならなかなかエンジンが温まらないのでかなり時間がかかると思います。
またエアー抜きも完全に抜かなくてもある程度抜ければ大丈夫だと思います。
まだちょっと細かい泡が出ていたんですが、現在全く問題なく走行していますよ。(自己責任で)
まとめ
今回初めてのラジエーター交換で何も分からない状態だったんですが、ネットで検索しながらなんとか無事に交換することができました。
感想としては、全然初心者でも交換できるじゃん!って感じでしたよ。
ホースを取り外すのにちょっと手間取ったけど、マイナスドライバーを挿し込んで潤滑剤を使用すれば簡単に外すことができました。
冷却水を抜く→ホース類、コネクターを外す→コアサポートを外してラジエーター本体を取り外す→ファンを新しいラジエーターに付け替える→元通りに戻して冷却水注入、エア抜き→終了
こんなもん業者に頼むまでもないかな~
今回かかった費用
ラジエーター本体 11,700円(税込み・送料込み)
冷却水はもともと家にあったので0円
工賃 0円
DIYに勝るものなし!