2ストの原付は現行型のFIに比べて基本的にエンジンのかかりは悪いです。
これは2ストはこんなもんだと割り切るしかありません。
僕が今まで16年間にわたって、新聞配達とクロネコメール便の配達で、エンジンがかからないトラブルをまとめてみましたので参考にしてみて下さい。
エンジンをかけるときはスロットルを煽る
ブレーキレバーを握った状態でエンジンキーを回し、スタートボタンを押すだけではなかなかエンジンはかからないことが多いです。(キャブ車の場合)
いつまでもエンジンスタートボタンを押しているとバッテリーが上がるので注意してください。
エンジンキーを回したらエンジンスタートボタンを押しながら、スロットルを少しひねりながらエンジンをかけます。(ひねりすぎると危ないので注意)
エンジンがかかったらしばらくエンジンを吹かしてアイドリングを安定させます。
フューエルインジェクションだと、こんなことしなくてもすぐエンジンかかるんですけどね。
まぁそこがキャブ車の特徴です。
ブレーキスイッチ不良
これは基本的なことですが、初めての人とか知らない人は知らないと思います。
ブレーキレバーを握った状態でないと、エンジンはかかりません。
エンジンをかけた瞬間飛び出すのを防ぐために、ブレーキレバーにブレーキを感知するブレーキスイッチが接続されています。
ブレーキレバーを握ると、このブレーキスイッチが感知してエンジンがかかります。
なのでこのブレーキスイッチに不具合があると、セルモーターでエンジンはかかりません。
僕は以前このブレーキスイッチが外れて、エンジンがかからなくなったことがあります。
初めてのことだったので原因が分からずホント途方にくれました。
これはヘッドライトカバーを外さないと分からないのでなかなか分かりにくいです。
症状としてはスタートボタンを押してもセルモーターが回りませんが、キックでエンジンをかけることはできます。
キックでエンジンはかかるけど、セルでエンジンがかからない場合は、ブレーキスイッチが原因の可能性があります。(セルモーター故障の場合もある)
エンジンをかけるときに、左ブレーキを握ってもブレーキランプが点灯せず、右ブレーキを握ったときは点灯する場合、ブレーキスイッチを疑った方がいいです。
ブレーキスイッチはただ外れているだけの場合と、錆などの汚れで接触不良の場合があるので、とりあえず外してキレイにしてみると直ることがあります。
メインハーネスの断線
これはホントに最悪です!
以前原因不明のエンスト連発でホントに参ったことがあります。
エンジンがかかってもちょっと動かしただけですぐエンスト!
このことからどっかの配線が断線していることは明らかなんですが、その場所を特定することが難しいんですよね~
なのでメインハーネスを交換したことがあります。
すべての外装を取り外さないといけないので大変です!
初めてだったので1日がかりの作業になりました。
こんな経験は2度としたくありません!
ただのガス欠
このときも原因不明でホントに参りました。
燃料警告灯のランプが球切れを起こしていたので、ガス欠になったのが分からなかったんです!
レッツ2はグレードによっては燃料メーターがなく、ガソリンが少なくなると警告灯が点灯して教えてくれます。
しかしこの警告灯が球切れを起こしていると分からないんですよ!
セルモーターは元気に回るのにエンジンがかからない場合、とりあえず燃料キャップを開けてガソリンが入っているか確認したほうがいいです。
プラグコードが外れている
プラグコードの抜けも意外とあります。
特に中古の場合、前のオーナーが適当に何度もプラグコードを抜いたり挿したりして、プラグキャップがバカになっていることがあります。
僕のアドレスⅤ50はプラグキャップがバカになっていて、頻繁にプラグコードが外れていました。
きちんとハメたつもりでもちゃんとハマってなくて、走行中の振動によって外れてくる場合もあるので、しっかりとハマっているか確認しましょう。
あとプラグキャップがしっかりハマっていないと、雨の日や水たまりの中を走行したときに、水が浸入し漏電してエンストする場合があります。
あとプラグの寿命もあるかもしれないので、プラグを外して摩耗が激しい場合は交換してみてください。
バッテリーが上がっている
これも最初原因が分からずに苦労しました。
キャブ車の場合は別にバッテリーが上がっていても、キックでエンジンをかけることができます。
というかバッテリーを取り外した状態でも普通に走行可能です。
ただヘッドライトは薄暗いし、ウインカーが点滅せずに点灯したままになります。
なので僕は手動でウインカーを点滅させてました。(笑)
しかしこれがフューエルインジェクションだと話が変わります。
フューエルインジェクションはバッテリーがダメだと燃料ポンプが作動しないので、いくらキックレバーをキックしてもエンジンはかかりません!
そのことに気づかずに必死にキックでエンジンをかけようとしてました・・・(当時は無知だったため)
バッテリーを交換したらあっさりエンジンがかかったので、あとになってこのことに気づきました。
フューエルインジェクションは細かい燃料噴射ができるんですが、こんなときは不便です。
エンジンキーを回して燃料ポンプの作動音が聞こえない場合、バッテリーか燃料ポンプの故障を疑った方がいいです。
ドライブベルト切れでエンジンがかからない
このときもほんとに参りました(´Д`)
クロネコメール便の配達中に突然エンストして、エンジンをかけてもセルが回らないし、キックレバーもびくともしない!
もしかしてエンジン焼き付きかと思ったら、まさかのドライブベルト切れでした。
切れたドライブベルトがドライブフェイスとセルモーターのギアに噛みこんで、エンジンがかからなくなっていたんです。
エンジン焼き付きだと思い込んで、ヤフオクで中古エンジン落札したり散々な目にあいました。
でもこれは結局ウエイトローラーが原因だったんですよ。
まぁ詳しいことはまた記事にしたいと思います。
まとめ
とりあえず僕が16年間クロネコメール便と新聞配達をしてきた中で、エンジンがかからないトラブルは上記で説明したことで全てです。
他にも原因不明のエンストとかありましたが、それも解決済みです。
下手なバイク屋よりも知識があるかもしれん・・・
エンジンがかからない場合は、とりあえず上記で説明したことを試してみてください。
それでもわからない場合はバイク屋に頼むしかないですね~