今回はレッツ2のブレーキ鳴き(キーキー音)を止める作業の紹介です。
最近、新聞配達中にブレーキをかけると、キーキー音が鳴るようになり、「うるさい」とクレームがきそうなので、何とかしようと思います。
原付スクーターなら構造はほぼ同じなので、他の車種もぜひ参考にしてみて下さい。
ブレーキ鳴き(キーキー音)の原因
ブレーキ鳴きの原因は、ブレーキをかけることによって削れたライニングのカスが、ライニングを目詰まりさせることで起きます。
ライニングの表面を見ると分かりますが、ブレーキ鳴きを起こすライニングの表面は、目詰まりを起こしてツルツルになっています。
ツルツルのライニングで、ドラムを押し付けて止めようとするため、ブレーキをかけるとキーキー音が鳴ってしまいます。
新品のライニングは表面がザラザラしているので、ドラムに押し付けてもキーキー音が鳴りにくいです。
また表面がツルツルのライニングよりも、ザラザラの方が当然ブレーキの効きも良くなることは想像できると思います。
なのでライニング表面の目詰まりを解消することで、ブレーキ鳴きを止めることができます。
ブレーキシューの取り外し方
それではライニングを加工するためにブレーキシューを取り外します。
ブレーキシューを取り外すには、マフラーとリアタイヤを取り外す必要があります。
これを聞いただけでめんどくさ~と思うかもしれませんが、こればかりはしょうがないです。
慣れれば簡単ですけどね。
詳しいマフラーとリアタイヤの取り外し方
↓ ↓ ↓ ↓
リアタイヤを取り外してみると、やっぱりライニングがツルツルになってます。
ブレーキシューの取り外し方は、ただバネの力でハマっているだけなので、手前に引っ張れば簡単に取り外すことができます。
一応取り外す動画もアップしときます。
ブレーキシューの加工
このブレーキシューのライニングは、以前取り外したときに棒ヤスリでスリット加工してたんですが、ほとんど溝が消えかかってます。
一本だけ辛うじて残ってるって感じです。
しかもスリット加工は真横に入れてる・・・・
まぁ前回は適当にしかやらなかったので。
せっかくなので、本格的にライニングにスリット加工を施したいと思います。
ライニングのスリット加工
市販されているスリット加工のライニングを参考にして、同じようにスリット加工をしていきます。
まずライニング表面を100均のサンドペーパーで均し、目詰まりを解消してザラザラにします。
これだけでもブレーキ鳴きを止めることはできますが、僕の場合はこの程度ではすぐにまたブレーキが鳴くので、金切り鋸でスリット加工を施します。
ちなみに金切り鋸も100均にあります。
最近の100均は何でもあるので便利な世の中になったもんです。
とりあえずフリーハンドで3本のスリットを入れてみました。
溝の深さは1㎜ぐらいですかね~
この溝に、削れたブレーキダストが入り込むことによって、ライニング表面がツルツルになるのを防ぎます。
もう片方も同じようにスリット加工を施します。
最初の1個目は手で持って加工したんですが、万力で固定した方が作業しやすいです。
こっちの方が安定しているので、断然やりやすい!
最初から万力使えばよかった・・・
スリット加工を施したら仕上げにサンドペーパー掛けをして完成!
ビフォーアフター
最初に比べていかにも効きそうになりました。
あとは逆の手順でブレーキシューを取り付けます。
こちらも分かりやすくビフォーアフター
まとめ
交換してから1ヶ月以上経ちますが、ブレーキ鳴きは全くありません!
ブレーキ鳴きはピッタリと治まっていますが、スリット加工をしたからブレーキの効きが良くなったか?と聞かれれば、ハッキリ言って分からん!
まぁそんなもんでしょう。
要は気分の問題です。
これで当分の間はブレーキ鳴きに困ることはないでしょう。